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物件購入時にかかる仲介手数料が無料になるって本当?

18.03.26

 

 

 

不動産を購入する際、不動産仲介業者に対して支払う費用のことを仲介手数料といいます。最近では顧客を集めるために、「仲介手数料無料キャンペーン」や「半額」などと謳い広告宣伝をする不動産仲介業者が増えています。

仲介手数料を払わなくていいのであれば買主としては非常にありがたいですが、それだけで飛びついてしまって問題はないのでしょうか?不動産仲介業者の収益となる仲介手数料をなぜ無料や半額にできるのか、この仕組みについて解説します。

 

不動産売買取引の種類

両手取引

両手取引とは、ひとつの物件の売買が行われる際に、売主・買主どちらも同じ不動産会社で仲介することを言います。不動産会社からすると仲介手数料が双方から入るので利益が大きくなります。

 

片手取引

片手取引とは、ひとつの物件の売買が行われる際に、売主と買主それぞれ別の不動産会社が仲介を行うことです。不動産会社に入る仲介手数料はどちらか一方なので、両手取引に比べると利益は少なくなります。

 

 

仲介手数料が無料や半額になる理由

不動産業者にとって、仲介手数料こそがメインの収入源であるため、仲介手数料が上限額から値引かれることはあまりありません。また、売買する不動産の調査には多くの経費と手間がかかりますが、それらはこの仲介手数料から支払われているのです。

ただし、下記の場合においては、仲介手数料が無料になったり、割り引かれたりすることもあります。

(1)不動産会社が「両手取引」を行っている場合

不動産会社の立場に立った際、売り主と買主両方から仲介手数料を受け取ることができる方が、メリットが大きいのは言うまでもありません。つまり両手取引だった場合には、利益を多少削減する余裕が生まれますので、手数料を割引・場合によっては無料にしたりすることがあります。

 

しかし両手取引となっているケースの中には、不動産会社側で無理や不正をしてあえて両手取引を断行している場合もございます。

自社で買主を探すために、意図的に売買情報を隠したり十分な宣伝活動をしなかったりといった不正行為にも繋がりやすく、「買主が見つかるのに時間がかかる」「買主からの価格交渉でやや不利になる」「もしくは価格交渉に応じてもらいにくくなる」といった影響も考えられます。

もちろん、両手取引を行っているからと言ってそれがすべて不正につながるわけではありません。独自の顧客ネットワークをもって、不正を行わずとも両手取引を可能としている不動産会社もあります。

せっかく手数料が無料になったとしても、売買のプロセスにおいて時間がかかったり、不正行為があるような不動産屋と関わらないようにするために、「手数料無料」の理由や根拠もあわせて聞いておくと安心です。

 

 

(2)不動産会社が、期間限定キャンペーンをおこなっていた場合

 

不動産業者にとって、仲介手数料を無料にすることはリスクになります。「自社で買い取った物件を売っているので利益は価格に含まれている」「両手取引で売主から仲介手数料がもらえる」といった理由があったとしても、それでも買主から上限いっぱいの仲介手数料をもらう場合に比べて利益は小さくなります。薄利多売の営業で利益をあげるためには、契約数を増やすしかありません。

とはいえ、買主にとって仲介手数料は「安ければ安いほどうれしい」のが本音です。そこで、とくに競争が激しい都市部では、繁忙期や決算期にあたる2~3月、9月などを中心に、期間を限定して「仲介手数料無料(または半額)キャンペーン」や「キャッシュバックキャンペーン」を行い集客する会社が増えてきています。都市部では物件価格も高額なので、一時的に手数料を値下げしても、ある程度の利益は確保できるのでこういったキャンペーンを実施するケースも多いようです。

 

(3)不動産会社が、コスト削減によって、仲介手数料の値引きを行っている場合

 

スタートアップの不動産会社、販路拡大中の不動産会社などは、両手取引でなくとも広告費や人件費削減などのコスト削減によって、まれに仲介手数料の値引きを行っている場合もあります。

しかし、このような値引きを行っている場合、まだ実績が積まれていない不動産会社が多くみられます。実績が少なくても売買を成立させることは出来ますが、不動産会社そのものの信用性に不安がある方には、あまりお勧めはできません。

 

 

(4)不動産会社が「売主」として販売している物件を購入する場合

 

宅建業者が直接「自社の物件を売主として販売」する場合、仲介業が発生しませんので仲介手数料は無料になります。ポータルサイトや不動産販売資料の「取引態様」の項目に「売主」と記載がある物件です。

しかし「仲介手数料無料」を狙ってあえて「売主」の物件を探してしまうと、販売される物件数も少なくなりせっかくの家探しが本末転倒となってしまいます。たまたま気に入った物件が宅建業者売主の物件だったとしたら、ラッキーだと思い仲介手数料無料の恩恵を受けましょう。

 

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仲介手数料が無料というのは、買主にとって魅力的なことですが、中には無料に見せかけて、別の名目で高額の費用を請求するような会社もあるため、注意が必要です。
もちろん「仲介手数料が有料だからと安心」というわけでもありません。法律で決められた上限を超える金額になっていないか自分で計算して確かめたり、万が一契約がキャンセルになって物件の引渡しが受けられなくなった場合、仲介手数料の支払いはどうなるのかを確認したりして、不利にならないよう注意が必要です。

仲介手数料の支払い時期や支払い方法、計算方法についてはこちらの記事も合わせてご覧ください。

コラム:不動産を購入・売却する際にかかる仲介手数料、計算方法と注意点を紹介します