コラム
2022.08.07家づくり 間取り 素材・工法 リノベーション
中古物件を購入してDIYリノベーションをする時に必要なこと
DIYリノベーションとは「自分自身でリノベーションを行うこと」で、セルフリノベーションとも言われます。最近は、芸能人がテレビでDIYリノベーションを行う番組の影響などもあり、中古住宅を購入してリノベーションをする方が増えてきています。
ただ、プロではない一般人がリノベーションするのは簡単なことではありません。不安に思うことなくリノベーションに挑戦できるよう、メリットとデメリットを理解し、失敗しないための注意点をしっかりおさえておきましょう。
DIYリノベーションのメリット
メリット1|業者に依頼するよりも安くできる
業者に依頼するときにかかる「設計費用」や「人件費」が必要ありません。「材料費」も原価になるので、金銭的に大きなメリットになります。
メリット2|好きな素材やデザインにできる
DIYリノベーションの魅力は、なんと言っても自分で好きなようにリノベーションできることです。壁材や床材、窓枠や扉といったあらゆる素材やデザインをすべて自分で決めることができるだけでなく、自分なりのペースでこだわりの住宅を作り上げることができます。
メリット3|家の知識や技術が身につく
DIYリノベーションをするには、家の構造について勉強する必要があります。そのうえで実際に解体工事や修繕、塗装などを自分で行うので、知識も技術も身につきます。リフォームをする際や細かな修理・修繕が発生しても、自分で判断し対応できるので、長期的にメンテナンスコストを下げることにもつながります。
メリット4|家に愛着が生まれる
自分で設計し、素材やデザインを考え、どこから作業していくかを計画し、自分で手を動かしてリノベーションした家です。完成して住んでみれば、これまで以上に愛着を持って気持ちよく生活することができるでしょう。これは手間ひまをかけ、苦労してやりぬいて完成させた人だけが味わえるものです。
DIYリノベーションのデメリット
デメリット1|時間と労力がかかる
通常、マンションのリノベーションは業者に依頼しても1〜2ヶ月ほどかかります。DIYリノベーションでは当然ながらさらに期間がかかり、毎日作業しても3〜4ヶ月、週末を中心に行う場合は半年以上かかることもあります。仕事のない日に作業するのであれば疲労もたまりますし、短期間で終わるものではないので根気強く継続していかなければなりません。
デメリット2|知識・技術不足による不具合
完全な素人状態からDIYを始めてしまうと、思うようにいかないことが出てくる場合もあります。その都度調べながら進めていくのがセルフリノベーションの醍醐味のひとつではありますが、本当にうまくいくのか不安になることもあるでしょう。また、職人や業者のような高品質な工事を施せないこともあり、住宅に不具合が起こる可能性も出てくるため注意が必要です。
デメリット3|工具費用が発生する
DIYを行うにあたり、最初に道具を揃える必要があります。工具をレンタルしているホームセンターも中にはありますが、作業期間が中長期に及ぶため、よく使う工具は買ってしまったほうが安上がりです。
デメリット4|賃貸住まいになることがある
規模の大きなリノベーションになると、工事期間中はその家に住むことはできません。その場合、賃貸物件を借りることになり、引っ越し費用や家賃がかかります。
デメリット5|途中でやめることができない
自分が住む家の工事なので、もしトラブルが起こったり、リノベーションへのやる気が尽きてしまったりしても、途中で辞めることはできません。必ず最後まで完成させる必要があります。計画の時点で、本当にやりきれるかどうかを含めて検討してから着手しましょう。
失敗しないための注意点
セルフリノベーション可の物件かを調べる
持ち家の場合、ほとんどが問題なくリノベーションできますが、マンションの場合は管理規約で禁止されているとリノベーションすることができません。また、マンション・戸建て問わず、大規模な改築・改修の場合は建築基準法の基準に触れる可能性があるので、役所に確認申請をする必要があります。
近隣への配慮を怠らない
リノベーションの時に出る騒音や粉塵によって近隣住民からクレームが出ることがあります。近隣の家の人にはあらかじめご挨拶しておいたり、音が出る作業は昼間におこなったり、近隣への配慮も必要です。マンションですと工事に際して事前申請が必要な場合もございますので、予め管理組合に相談しておきましょう。
工具での怪我に注意する
電動ドライバーや電動ノコギリといった、普段は使わない工具を多用することになります。実際に使う前に、使い方をしっかり確認しておきましょう。
また、これらの工具は体力を使い、ミスしないよう神経も使うことにもなります。疲れてくると集中力が途絶え、怪我も起こりやすくなるので、長時間の作業は避けて安全に工事を進めるようにしましょう。
ごみの捨て方を調べておく
解体作業によって出た多量の廃材は、通常のごみとして出すことができません。またごみの種類によっては撤去に費用がかかります。自治体に捨て方を確認しておきましょう。
必要なことはプロに頼む
DIYの醍醐味は自分でやることにありますが、専門的な知識が必要な電気・ガス・水道関連の特殊作業についてはプロに依頼すべきです。有資格者でない人が工事を行ってしまった場合、火事や人命に関わる事故が起こる可能性があります。
DIYリノベーションのメリット・デメリットをご紹介しました。
リノベーション会社としての実績がある会社に頼むことで、工事の保証なども付与してもらえるため、住むうちに何か起きた時に手早く・なるべく費用を抑えて対応してもらうことができます。
ただしイメージしていたものと違うものが出来上がったり、業者へ頼むことによるコスト高など一長一短であることは間違いありません。
DIYリノベーションを楽しく、後悔なく終えるためにも、自分たちで出来ること・業者に頼んだ方が良いことをしっかり見定めていくと良いでしょう。
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