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BLOG リノベジャーナル

コラム

2023.05.15

家づくり デザイン 素材・工法 リノベーション

エコカラットで快適&おしゃれにリノベ !機能や施工の注意点・費用を徹底解説

近年、テレビでも取り上げられることの多いタイル建材「エコカラット」は、調湿効果のある建材として快適な空間づくりに役立つ商品です。機能だけでなくデザイン性の高さにも注目が集まっており、リノベーションとの相性も抜群です。
本記事では、エコカラットを取り入れたリノベーション事例とともに、エコカラットの特徴やメリット・注意点・費用について解説します。

エコカラットで快適&おしゃれにリノベ !機能や施工の注意点・費用を徹底解説

エコカラットの特徴について

エコカラットとは、住宅設備機器大手・LIXIL(リクシル)が開発した調湿機能を持つ内装壁機能建材です。ルーツとなっているのは、日本の気候と相性の良い伝統工芸の「土壁」で、環境にも優しい建材となっています。

エコカラット4つの特徴 湿度がちょうどいい においがきにならない 有害物質から守ってあげる キレイがつづく

LIXIL WEBサイト参照

多孔質セラミックスによって高い機能性を発揮

エコカラットは「多孔質セラミックス」という材質でできています。この素材を焼いてタイル状にし、インテリア建材として加工したものがエコカラットです。

エコカラットには1ナノメートル(1mmの百万分の1)の孔が多数空いており、この孔に湿気や物質が出入りすることで、調湿や消臭・防臭機能を発揮します。

エコカラットの断面図を用いた「湿気は通すけれど水やよごれはほぼ通さない。」の説明図

LIXIL WEBサイト参照

豊富なデザインが魅力!多様なリノベスタイルにマッチ

生活を快適にする機能だけでなく、デザインが豊富な点も人気の1つです。エコカラットには、次の3つの商品バリエーションがあります。

LIXIL WEBサイト参照

エコカラットプラス(エコカラットのモデルチェンジ品。自由にコーディネートが可能)
デザインパッケージ(絵のように飾れるパッケージ商品)
デザインパネル(省スペースで使えるコンパクトなパネルキット)

このうち、豊富なカラーや絵柄が揃い、自由にコーディネートができるエコカラットプラスがリノベーションやリフォームに最適な商品です。エコカラットプラスには例えば次のようなカラーバリエーションがあります。

<カラーバリエーションの一例>

リネエ、和細工、ラフセメント、ディニタ、ノルディックカラー、陶連子(とうれんじ、縦格子)、グランクォーツなど

カラーや絵柄によって、価格は3パターン(6,800円/㎡、9,600円/㎡、13,900円/㎡)あります。壁材にエコカラットを採用すれば、室内のイメージやコストにあわせて、自分好みのリノベ空間が作れるでしょう。

エコカラットを使用するメリット

ここからはエコカラットを使うことで得られるメリットを5つみていきましょう。

メリット1:湿度の調整ができる

LIXIL WEBサイト参照

日本の気候は梅雨時から夏にかけて多湿の時季が続き、冬は空気が乾燥します。土壁の機能性を取り入れたエコカラットは調湿機能を有しているため、ジメジメとした時季には湿気を吸収し、乾燥する季節には逆に湿気を放出するので、1年中快適な湿度がキープできます。

エコカラットの表面に空いた豊富な孔は珪藻土よりも格段に多く、調湿効果は珪藻土の約6倍、調湿壁紙と比べると25倍以上もあるとされています。

室内を最適な湿度に保つことで、結露の防止・カビやダニの繁殖の抑制にもつながります。

メリット2:脱臭効果がある

LIXIL WEBサイト参照

家の中には、さまざまな臭いの発生源があり、普段の生活の快適さを損なってしまう場合があります。例えば、生ゴミ、ペット臭、たばこ、トイレ、排水溝などはもちろん、汗や料理の臭いなどが気になる人もいるでしょう。自宅特有の玄関臭や家庭によっては介護臭についても、軽減できた方が快適さがアップするでしょう。

エコカラットには家中のさまざまな臭いの元となる成分を吸着する性能があり、珪藻土や調湿壁紙よりも短時間で脱臭する効果があります。臭いが混ざった複合臭に対しても効果があるので、使用するシーンを選ばないのも利点の1つです。

メリット3:シックハウス対策

LIXIL WEBサイト参照

エコカラットにはシックハウス症候群の原因物資といわれているホルムアルデヒド・トルエン・キシレンなどを吸着し、低減する機能があります。

有害物質が高濃度になると、眩暈(めまい)・倦怠感・咳・頭痛・吐き気・湿疹などの症状があらわれるケースがあります。子供は大人よりもシックハウス症候群の症状がでやすいといわれているので、エコカラットは特にファミリー世帯にとって適している建材と言えるでしょう。

メリット4:水拭きできる

LIXIL WEBサイト参照

エコカラットのモデルチェンジ品であるエコカラットプラスから、水拭きができるように性能がアップしました。調湿壁紙や珪藻土などの自然由来の建材は、水拭きが難しく、拭き掃除などのメンテンスの難しさがデメリットでした。

エコカラットならば、汚れが気になったらすぐに拭き取れるので、清潔な状態を常に保てます。水汚れや水ハネはもちろん、たばこのヤニ、泥、コーヒーなどの飲み物などが付いている箇所を簡単に掃除ができます。

メリット5:静電気が発生しない

エコカラットは静電気を帯びにくい性質があるので、壁に埃が吸着しづらいというメリットがあります。

ビニールクロスなどの通常の壁紙は静電気によって汚れが付き、黒ずみが発生します。家電や家具などの裏側の黒ずみは、放置していると汚れが取れなくなり、壁紙の貼り替えが必要になることもあります。

エコカラットを使えば、面倒な掃除の回数が減り、内装材の寿命も長く保てるので、衛生面・経済面において多くのメリットを享受できます。

エコカラットを使用する際の注意点

万能なように思えるエコカラットにも注意すべき点がいくつかあります。ここでは主な注意点を6つ解説します。

LIXIL WEBサイト参照

注意点1:割れやすい

エコカラットは焼き物の一種なので、強い衝撃によって、割れや欠けなどの傷が生じます。耐久性については、ビニールクロスなどよりも劣るといわざるをえないでしょう。

傷や小さな穴については、専用コーキング材兼補修材の「カラットコーク」などで目立たなくすることはできますが、完全に補修することはできません。

注意点2:穴を空けられない

エコカラットの上からは穴を空けられないので、壁に画鋲などで何かを取り付けることができません。当然ですが、エアコンや壁掛けテレビなどを、設置することもできないので、家電の設置場所とエコカラットの施工範囲については、事前に入念に計画する必要があります。

注意点3:機能性を発揮するためには広い面積に貼る必要がある

エコカラットの調湿効果を十分に発揮するためには、ある程度広い範囲に施工したほうが良いでしょう。LIXILのホームページでは、「居室(12畳)なら4㎡以上、トイレなら1㎡以上をおすすめします」としています。目安は、床面積の1/4に相当する㎡数です。

ただしデザイン性重視でエコカラットを使う場合には、施行面積は気にしなくても良いでしょう。

注意点4:他の壁材に変更しづらい

エコカラットを貼り付ける時には専用の接着剤を付けるので、簡単には剥がせません。もしエコカラットを撤去して別の壁材を使う場合には、剥がす際の費用と新たな壁材の費用+施工費がかかります。

エコカラットを貼る際には、デザインや設置する場所をしっかりと検討しましょう。

注意点5:完璧に除湿するわけではない

エコカラットは珪藻土や調湿壁紙などよりも調湿効果が高いとされていますが、完璧に除湿するわけではありません。そのため湿気の多い部屋では、しっかりと換気をすることを心がけましょう。

また防臭効果も同様に、日頃から臭いの元を絶つための対策をしたり、窓やドアを開けて換気をすることが大切です。

注意点6:水や油を吸い込むと本来の機能を発揮しない

エコカラットは水拭きが可能なので、水汚れや水ハネなどはすぐに拭けばきれいな状態を保てます。一方で、汚れを長時間放置すると、水や汚れを吸い込んでしまいます。そのため、除去しづらい汚れが付きやすい環境には設置しないようにしましょう。

キッチンの油が飛ぶ場所や小さな子供がベタベタと触るような場所への設置を避けたり、汚れが目立たないデザインを選ぶなど、リノベーション業者と相談しながら進めていくことが大事です。

エコカラットを使ったリノベーション 事例と施工費用

FULLHOUSEのリノベーションでエコカラットを設置した事例をご紹介します。

1、青に魅せられたブルックリンハウス

→事例ページはこちらをクリック!

トイレ背面にエコカラットを採用しました。

間接照明を合わせることで素材の風合いを最大限に引き出すことができました。立体感のある陰影も美しい落ち着く空間に。

 

2、陽だまりの中でうたた寝が出来る家。

→事例ページはこちらをクリック!

寝室にエコカラットを採用しました。

シンプルなエコカラットと凹凸で柄を表現したエコカラットを組み合わせることで落ち着きある空間のアクセントになります。

 

3、家で過ごす時間をもっと特別なものに ホテルライクな暮らし

→事例ページはこちらをクリック!

こちらも寝室にエコカラットを採用しました。

ご夫婦のご希望であるホテルライクな空間を演出するシンプルでありながら上品さも兼ね備えたエコカラットです。

 

トイレ背面など狭い範囲へのエコカラット施工の場合、施工費用は約8~10万円程度。寝室やリビングなど広い範囲に施工の場合、施工費用は1㎡あたり2.5万円~3万円程度となります。(エコカラットの種類によって変動)

 

まとめ

今回の記事ではリクシル社製の「エコカラット」について、特徴やメリット、注意点などを紹介しました。エコカラットには調湿・脱臭効果があるため、快適な空間づくりに役立つ商品です。デザインバリエーションも豊富なので、室内のインテリアにマッチする商品も見つけやすいのが魅力です。

ただし決して安価な商品ではないので、本記事で紹介した注意点をよく読み効果的に使うようにしましょう。

また、エコカラット以外にも機能性の高い建材はたくさんあるので、気になる方はFULL HOUSEまでお問い合わせください。

 

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