コラム
2023.07.01家づくり 家探し 不動産 お金 リノベーション
「リノベーション済み物件」or「中古を買ってリノベーション」2つの選択肢を比較しました
リノベーション物件は新築物件よりも安く購入でき、なおかつ自分たち好みの住まいを手に入れられるといった魅力があります。近年、都市部を中心にリノベーション人気が高まり、マイホームの選択肢として検討する人も増えています。
リノベーションを検討する場合には、「リノベーション済みの物件を買う」か「リノベ向き物件を買って自分でリノベーションする」の2つの選択肢がありますが、果たしてどちらを選べばいいのでしょうか。
ここでは、リノベーション済み物件と自分でリノベーションする場合の両者について、それぞれのメリットとデメリットを解説していきます。住宅購入の参考にしてみてください。
CONTENTS
リノベーション済み物件とは
購入時にすでにリノベーションされている物件を「リノベーション済み物件」と呼びますが、正確には下記の2パターンがあります。
<リノベーション済み物件の2パターン>
- 前所有者がリノベーションを施してある物件
- 不動産業者がリノベーション前の物件を買い取り、リノベーションして再販している物件(買取再販物件)
前の所有者が自分たち好みのリノベーションを実施している物件に関しては、間取り、キッチン・浴槽・トイレなどの設備、床材・壁材などの内装材など、様々な部分に手を加えているケースが多いのが特徴です。
一方、買取再販物件の場合、以前は壁紙やフローリング・設備など目に見える部分を新しく取り替えただけのものが多かったものの、最近では全て壊してフルリノベーションしたものや、間取りやデザインにこだわった物件も見られるようになってきました。
例えば、リノベーション済み物件の例としては次のようなものがあります。
- 3DKの間取りを2LDKに作り変えて、広いリビングルームに変更する
- 2部屋分の収納を壊して広いウォークインクローゼットに変える
- 壁付けのキッチンを、リビングに向けた対面キッチンに変える
FULLHOUSEのリノベーション済み物件について、詳しくはこちらのページで解説しております。
リノベーション済み物件のメリット・デメリット
リノベーション済み物件には、自分で物件を購入してリノベーションをする方法にはない魅力があります。一方で購入前に知っておきたい注意点もあります。ここでは、メリットとデメリットについて解説していきましょう。
リノベーション済み物件のメリット
メリット1:購入前に実物を確認できる
リノベーション済みの物件なら、リノベーションした後の状態を自分の目で確認し、購入を検討できます。自分や家族の要望がかなう物件か、絶対に譲れない条件が満たされているか、などが一目瞭然です。
実物を見ないと判断できない、完成形をイメージするのが苦手、といった方は、リノベーション済み物件を購入する方がおすすめです。
メリット2:すぐ住める
自分で物件を購入してリノベーションをする場合には、物件探しから引き渡しまでに3ヶ月から半年程度の期間を要します。
一方、リノベーション済みの物件なら、希望の物件が見つかれば手続きなどを済ませた後にすぐに入居できます。ローン契約が滞りなく進めば1〜2ヶ月程度で住み始めることも可能です。
メリット3:資金計画が立てやすい
物件を購入してリノベーションをする場合には、住宅購入費とリノベーション費用の一体型ローンを組むケースが多いでしょう。その場合、ローンを組む段階で、ある程度のリノベーション費用を算出しておく必要があります。ケースによっては、工事費がかさんで、当初の見積もりよりも費用がかかってしまうこともあります。
一方でリノベーション済み物件ならば、通常の住宅ローンのみなので、資金計画が立てやすい利点があります。
メリット4:仕様決めの手間が少ない
リノベーションは自分たちで好きなように内装や間取りを変えられるのが魅力です。一方で、内装材やインテリア、間取り、設備など、決めることがたくさんあるので、手間や時間がかかります。中には決めることがストレスになったり、面倒に感じる人もいるかもしれません。
リノベーション済み物件ならば、すでに完成しているものを購入できるので、手間や時間を軽減できます。
メリット5:不動産業者が売主の場合、瑕疵担保責任が2年あり安心
瑕疵担保責任があれば、仮に購入する時に設備や構造に瑕疵(かし、欠陥や不備のこと)があった場合、売主に損害賠償義務が生じます。欠陥とは、例えば「給排水管の破損」「雨漏り」などが該当します。
こうしたケースでは、修繕費や修理費などが売主負担になるので、もしもの場合でも安心です。
リノベーション済み物件のデメリット
デメリット1:100%自分好みの家が見つからないケースもある
物件によっては、自分や家族の希望がかなえられない場合もあります。例えば立地や間取りが条件通りでも、全体的なデザインやイメージが気に入らないといったこともあるでしょう。
また、家族の数に対して部屋数が足りない、駅から遠くて不便など、なにかしらの不満が残る可能性もあります。
デザインや設備などの不満であれば、購入後に再度リノベーションをするという選択肢もあります。ただしコストが余計にかかるのと、そもそも構造上の問題でリノベーションができないケースもあります。
デメリット2:見えない部分が老朽化している可能性がある
リノベーションは内装や設備などの見た目がきれいになっている点は魅力ですが、梁や柱、配管などは古いままなので、外からはチェックしづらいという難点があります。
また床下や壁の中の下地が老朽化していたり、シロアリ被害にあっていたりするケースもあり得ます。
デメリット3:物件の選択肢が限られる
リノベーション済みの物件はそもそも市場に出ている数が少ないのもデメリットです。さらに最近はリノベーション人気の高まりを受けて、需要に対して住宅の供給量が少ない傾向にあります。
タイミングが合わないと、少ない選択肢の中から自分たちの条件を満たす物件を探すのが困難になり、なかなか引っ越しができなかったり、妥協して希望に合わない物件を買ってしまうおそれもあります。
▼老朽化した室内
中古を買ってリノベーションのメリット・デメリット
中古を買ってリノベーションのメリット
メリット1:物件の選択肢が広がる
リノベーション向きの物件を買ってリノベーションをするケースは、「駅徒歩〇分以内」「〇〇学区限定」などエリアにこだわりがある方におすすめです。
こういった限定エリアの中で「新築物件」「築浅物件」「リノベーション済み物件」を探すと、そもそも売りに出されている物件の数が少なく、その少ない選択肢の中から物件を購入しなければなりません。
しかし「中古物件」まで広げれば、その分購入できる物件の選択肢も広がります。選択肢が増えれば、「駅近」や「小学校まで徒歩5分」など、条件に近い良い物件に出会える可能性が高まります。
メリット2:自分好みの内装や間取りに変えられる
オーダーメイドでリノベーションをする良さは、家族構成やライフスタイルに合った間取りを自由に設計でき、世界にひとつだけの家にリノベーションできるところです。つまり自分たちが最も使いやすい形に間取りを変えられます。
リノベーション済みの物件を購入した場合には「もう少し収納が広ければ…」「こんな設備は必要ないのに…」など、どうしても妥協する必要がでてきます。こうした不満点を解消できるのが、オーダーメイドの良さと言えるでしょう。
メリット3:新築よりも安く手に入る
中古物件を買って自分でリノベーションをする場合、新築物件を購入するよりもコストが安くなります。多くの選択肢の中から選べて、自分好みの住まいに作り変え、さらに安い価格でマイホームが手に入るのはオーダーメイドならではのメリットでしょう。
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中古を買ってリノベーションのデメリット
デメリット1:手間がかかる
自分たちでリノベーションを計画する場合には、リノベーション業者や施工会社のスタッフと綿密に打ち合わせをする必要があります。場合によっては複数社の担当者とのやりとりが発生します。
全体的なイメージを伝えた上で、間取りや内装材の種類、キッチン・浴槽・トイレなどの設備など、多くのことを自分たちで決めないといけません。もちろん、業者からのアドバイスや提案はもらえますが、ある程度施主が主体的に判断する必要もあるので、手間に感じてしまうこともあるでしょう。
デメリット2:引っ越しまで時間がかかる
物件の選択肢が多いということは、それだけ迷ってしまうこともあるということです。さらに、物件契約後にはリノベーション会社との打ち合わせも複数回重ねます。大がかりなリノベーションの場合、工期も長くなるおそれがあります。
リノベーションの打ち合わせ・施工には、3〜4ヶ月ほどの期間が必要です。転居しなければならない期日が迫っている場合はリノベーション済み物件を選んだほうが良いでしょう。
デメリット3:完成してみないと状態が分からない
図面や建材のサンプルだけでは、具体的な完成イメージがわきづらいというデメリットもあります。打ち合わせの中で、リノベーション業者は写真や3Dパース、過去の施工事例などを利用して、できるかぎり完成形がイメージできるように説明してくれますが、限界があります。
室内の広さや壁紙の色味、天然素材の床材の色や質感などは、できあがって実際に入居してみないとわからない部分があります。また電源の数や配置、室内の明るさも、実際に生活してはじめて便利さ・不便さが判明することもあるでしょう。
本当に自分のイメージ通りのものができるかは工事が終了するまでわからない点は大きなデメリットでしょう。
デメリット4:総費用を確定させるまで時間がかかる
リノベーション済みの物件は、購入費用が明確にわかりますが、オーダーメイドの場合にはリノベーション費用があとから追加でかかる可能性もあります。
リノベーション業者との打ち合わせを重ねるうちに、設備をグレードアップさせたり、オプション費用がかかったりして、当初の予算をオーバーしてしまうかもしれません。
後悔しないためにも、こだわりのポイントはリスト化して必ず実現させるなど、工夫しながら予算組みをする必要があります。
まとめ
「リノベーション済みの物件を購入するか」「中古物件を買って自分の好きなようにリノベーションをするか」──両者にはそれぞれメリットとデメリットがあるので、住まいに対する価値観やライフスタイル、予算、引っ越しのタイミングなど考えて、総合的に判断する必要があります。
どちらを選ぶにせよ、マイホームを購入する際にもっとも重要になるのは資金計画でしょう。自分たちの予算に合った物件を探しだし、選択肢によってはリノベーション費用も考えなくてはいけません。
物件を購入する時には、物件費用(+リノベーション費用)だけではなく、登録免許税、仲介手数料、火災保険料、引っ越し費用、印紙税など、さまざまな「諸費用」がかかります。これらの費用もしっかりと準備できるような資金計画を立てましょう。
とはいえ、マイホームにかかる費用の詳細を理解するのは難しい部分も多いので、信頼できるリノベーション業者を見つけて、相談しながら進めていくことをおすすめします。
※さまざまな「諸費用」については、下記記事もあわせてご確認ください。
中古マンション購入にかかる諸費用は現金で用意すべき?資金がない場合の解決策とは
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