MENU CLOSE

BLOG リノベジャーナル

コラム

2022.12.11

家づくり リノベーション

「ウォールシェルフ」を取り付ける際の注意点と設置事例

SNS上でも人気のウォールシェルフ(壁付け棚)は、リノベーション物件とも相性が抜群です。設計段階から配置や形状を考えられたらベストですが、入居後にもさまざまな場所に取り付けられる点がウォールシェルフの魅力。リビング、寝室、洗面所などの壁にウォールシェルフをつければ、収納力はもちろん、「見せる収納」でオシャレ度もアップします。
ここではウォールシェルフを取り付けられる壁の種類や、設置の際の注意点などを解説します。設置事例も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

これから購入する物件のリノベーション、今住んでいるお住まいのリノベーションについてご相談するならこちらのイベントがおすすめです。

▶中古リノベまるわかりセミナー

自分が希望するリノベーションが叶えられるのかどうか、中古リノベのプロがご相談にのります。一緒に家探し+家づくりの不安を解消していきましょう!

ウォールシェルフとは

ウォールシェルフとは壁に取り付ける棚のことです。DIYで手軽に取り付けられるウォールシェルフもあり、収納目的はもちろん、本や観葉植物、雑貨などを飾るディスプレイとしても使えます。

デザイン、カラー、形状など商品バリエーションが豊富で、インテリアがオシャレになるのでSNS映えが狙えるのも人気の一つ。ピンやホッチキスタイプならば賃貸住宅の壁にも取り付け可能です。

リビング、玄関、キッチン、洗面所、トイレなど、場所を選ばずどこにでも設置でき、「収納を増やしたい」「オシャレな部屋にしたい」という要望を叶える便利なツールです。

ウォールシェルフの形状

リノベーション物件とも相性が良いウォールシェルフ。うまく使えば収納力やオシャレ度をアップさせることができます。形状もさまざまなので、用途に応じて使い分けましょう。

ウォールシェルフでもっともポピュラーなのは、オープンな壁掛け飾り棚。シンプルな一枚板のタイプやL字型、デッドスペースになりがちな部屋の角に設置できるコーナー型、溝が付いたマガジンラックタイプ、強度があるボックスタイプなどさまざまです。

ボックスタイプには棚板が動かせるものや、扉付きのものなどもあるので、「見せない収納」としても使えます。

材質は木材が一般的ですが、金属のワイヤーを組み合わせたものなどもあります。木目調やアンティーク調など、用途や部屋の雰囲気に合わせて自分好みのタイプを選択しましょう。

▼金属製のウォールシェルフ

また簡単なウォールシェルフならば、既製品ではなく、ホームセンターでパーツを買いそろえて一から自分で作ることもできます。

ウォールシェルフの4つの取り付け方法

ウォールシェルフの主な取り付け方は、「ネジ・ビス」「ピン(押しピン・虫ピン)」「ホッチキス」「つっぱり棒」の4つです。

もっとも強度が優れているのはネジ・ビスです。10キログラム程度の耐荷重にも対応可能です。ただし、工具を使って固定するため取り付け位置を頻繁に変える場合には適していません。また、ネジやビスを止めた箇所には大きな穴が空くので、物件によっては使用できない方法です(賃貸物件はNG)。

一方、ピンで止める方法は固定した場所の穴が目立たないので、賃貸物件での利用におすすめです。ドライバーなどの工具も不要で、誰でも簡単に設置できます。ただし、耐荷重が低いのがデメリットです。雑貨や数冊の本など、収納目的というよりは見せるための収納に適していると言えるでしょう。

ピンタイプよりもさらに痕が目立たない方法が、ホッチキスです。取り付け箇所に付属のフィルを挟んで、ホッチキス止めするだけなので手軽に設置できます。ピンよりも耐荷重に優れている商品もあります。

つっぱり棒タイプは収納力と安定性に優れています。床、天井、天板などで固定するため、穴や傷は付きません。耐荷重も高いのでさまざまなものを収納でき、フックなどを活用すれば洋服などを引っかけられ、拡張性が高いのが魅力です。

設置する壁の種類──石膏ボード、ベニヤ板、コンクリート

ネジ・ビス、ピン、ホッチキスタイプのウォールシェルフを設置する場合には、事前に壁の種類について知っておきましょう。石膏ボードやベニヤ板であればさまざまなタイプのウォールシェルフが設置可能ですが、コンクリートの場合には注意が必要です。

石膏ボード

石膏ボードは、一般に壁や天井に使われる建築材料で、防火性・遮音性などに優れており、ほとんどの住宅で使用されています。

▼石膏ボードが貼られた室内の写真

石膏ボードには、ネジ・ビス、ピン、ホッチキスなどあらゆるタイプのウォールシェルフが取り付け可能です。ただし、石膏ボードの場合、安定して固定できる「間柱(まばしら)」(下地)にネジなどを取り付ける必要があります。石膏ボード自体は柔らかくもろいものなので、ネジなどなどを差し込んでも、重さに耐えられず落下してしまうからです。

間柱の探し方

石膏ボード壁の下地の中には、木材もしくは軽量鉄骨の間柱が使われています。この間柱の上にビスなどを打つことでウォールシェルフを安定して取り付けられます。間柱は、基本的に等間隔(303mmピッチ・455mmピッチなど)で設置されていますが、配線などの関係で特定の場所だけ設置されていない場合もあります。

▼等間隔に設置されている間柱

間柱の位置をチェックするには、壁を叩いて音を確認する方法があります。間柱が入っていると「ペチペチ」と詰まった硬い音に、入っていない部分だと空洞になっているため「コンコン」と軽い音がします。ただし、音の聞き分けだけで判断するのは難しいこともあるので、「下地探し針」や「下地センサー」など簡単に間柱を探知する道具を使用するのもおすすめの方法です。

間柱がない場合の対処方法

部屋によっては、配置したい場所に間柱がない場合もあります。間柱のない場所にビスなどを打つと、固めた石膏がポロポロと崩れるため、打ったビスがきちんと固定されず、棚を支えることができません。

その場合、ホームセンターなどで売っている「石膏ボード用アンカー」を使う方法もあります。ただし、石膏ボード用アンカーはあくまで荷重がかからないものを設置する場合に限られます。設置が不完全な場合、落下などの危険性もあるので、説明書に書かれている施工要領や耐荷重を守って施工する必要があります。また石膏ボード用アンカーを打った箇所は、比較的大きな穴が空くので注意しましょう。

ベニヤ板

ベニヤ板は古い家に使われている建材で、薄板を貼り合わせた「合板」のことです。

▼ベニヤ板

ベニヤ板は、板単体である程度の荷重を支えられるような耐力があるので、直接ビスなどを打ってウォールシェルフを固定できます。ただし、触ってへこむような感触がある場合は板の厚みが足りないため、石膏ボードと同じ方法で間柱を探し、その上に取り付けるのが良いでしょう。

ベニヤ板の厚みに対してビスが長すぎると、壁の内部を通っているものを傷つける可能性があります。電気の配線がある場合には、断線してしまうこともあるので、ビスなどはベニヤ板の厚みに合った長さを選びましょう。

また、コンセントやスイッチがある位置に対して、縦ラインにビスを打つ場合、壁の後ろを通っている配線を傷つける可能性があるので注意が必要です。建物によって配線の位置は異なるので、コンセントやスイッチの周辺は避けた方が良いでしょう。

コンクリート

コンクリートにウォールシェルフをつける場合は、専用のビスが必要になります。ホームセンターで購入できるので、自分で穴を空けてビスを打ち込むことはできます。ただし取り付けには、下穴をあけてからコンクリート用アンカーを打ち込むという工程があるので、手間がかかります。

▼コンクリートの壁

また分譲マンションではコンクリート壁にビスを打つことが禁止されている物件もあるので、管理会社に確認した方が良いでしょう。

なお、石膏ボード、ベニヤ板、コンクリートの種類に関わらず、賃貸住宅は原状回復義務があるので、ビシやネジはNGです。一方、ピンやホッチキスタイプのウォールシェルフは、設置箇所の穴は比較的小さいので、賃貸住宅でも問題なく取り付けられます。

ウォールシェルフの設置事例をご紹介

FULLHOUSEのリノベーションでウォールシェルフを設置した事例をご紹介します。

1、家中に宝物を散りばめた「大人ヴィンテージ」な暮らし

→事例ページはこちらをクリック!

トイレの中にガラス扉付きのウォールシェルフを造作工事で造り上げました。中の棚板もガラスのため、照明の灯りが下まで落ちるようになっています。

脱衣室の向かって左側にも、ボックス式のウォールシェルフを設置しています。こちらはインターネットでご購入いただいたものを壁に設置しました。

2、メロディーが流れ幸福感が漂う、夫婦二人のリノベライフ

→事例ページはこちらをクリック!

おちらのお住まいでは、楽譜やCDを陳列するためのウォールシェルフを設置しました。一番下の棚板には照明器具を仕込み、棚下が暗くならないよう工夫しています。

3、憧れのbohoスタイルで自由かつ開放的な生活を愉しむ

→事例ページはこちらをクリック!

スキップフロアの上部に取り付けたウォールシェルフは、アイアンのフレームと木目の棚板で構成されています。こちらは既製品「Panasonicフレームシェルフ」という商品を採用しました。天井や壁など至る所に設置が出来て、今最も人気のある商品です。

まとめ

リノベーション物件とウォールシェルフは相性が良く、設計段階でさまざまな飾り棚を設置する方もたくさんいます。一方で、リノベーション工事が終わった後に、ウォールシェルフを設置したいと考える場合もあるでしょう。

事前に明確な案がない場合には、ウォールシェルフの設置場所をおおまかに検討して壁にベニヤの下地を入れておくのが得策です。軽い物を置く場合には、石膏ボードに設置するピンやホッチキスタイプで足りますが、さまざまな形状や大きさのウォールシェルフを取り付けたい場合にはネジやビスで止めるための下地があると、入居後の選択肢が広がります。

ウォールシェルフは簡易的な商品ならばホームセンターや百円均一でも売っています。設置も一人で手軽に行えます。ただし、寸法が大きい棚を設置する場合、水平・垂直にしっかりと取り付けるのは案外難しいものです。
不格好になり、最悪の場合、用をなさない可能性もあります。ウォールシェルフを綺麗に取り付けたい場合は、施工業者に設置を依頼した方が良いでしょう。

 

FULL HOUSEではこれまでにさまざまなタイプのリノベーション物件を手がけてきました。ウォールシェルフを効果的に設置し、使い勝手はもちろん、室内の雰囲気を向上させてお客さまにご満足いただいた物件も多数あります。下記のURLから弊社の施工事例がご確認いただけますので、ぜひマイホーム作りにお役立てください。

▼ウォールシェルフを使ったリノベーション物件も多数掲載!

FULL HOUSE施工事例

\ お気軽にお越しください /