コラム
2023.02.18家づくり 家探し 住宅ローン 住み替え リノベーション
中古住宅のリノベーションにかかる期間とは?戸建て・マンション・工事内容ごとに詳細解説!
中古リノベーションは、物件を決めて打ち合わせがスタートしてから引き渡しまでに、意外と期間がかかります。そのため、スケジュール感を頭に入れておかないとその後の予定が変わってしまうこともあります。マンションや戸建てなどの建物の種類、あるいは工事範囲によっても期間は異なるので、自身が検討している中古リノベーションのタイプと照らし合わせて把握しましょう。
ここでは、おおまかなリノベーションの流れを解説し、戸建てとマンションにおける期間と工事内容ごとにかかる期間を紹介していきます。
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CONTENTS
リノベーションの流れ
中古住宅をリノベーションする場合には、物件探しから引き渡しまで、多くの工程があります。全体的なスケジュールを考える時には、工事だけでなくリノベーション会社との打合せや、物件の決済(ローンの審査や契約)までの期間も考慮する必要があります。
物件契約後の一般的な流れ
物件契約後、打ち合わせから引き渡しまでの一般的な流れは次の通りです。
<リノベーションの一般的な流れ>
①物件契約後にリノベーションの打合せスタート
②間取りや水回り設備の確定
③内装デザイン確定
④お見積り金額確定
⑤物件決済&着工
⑥引き渡し
通常2週間に1回程度、多い時は週に1回の打ち合せを重ねながら、着工へ向けて準備をします。打ち合わせ時にはリノベ会社の設計担当者や営業担当者などと、綿密に打ち合わせします。施主が叶えたい希望や理想の住まいのかたち、これまでどのような生活をしていてこれからどのような暮らしを実現したいのかをリノベ会社に伝えます。
また、SNSや雑誌、ウェブサイトなどの画像を使って、理想の間取りやデザイン、インテリアなどイメージを共有することで打ち合わせが円滑に進みます。
リノベ会社は施主の要望を聞きながら、建物構造、予算、間取り、家事・生活動線、空間デザインなどを総合的に勘案し、最適なプランを施主に提案します。
リノベ会社からのフィードバックや提案と、それに対する施主からの回答や新たな要望など、複数回のやりとりを通じて全体像と細部を詰めていきます。
このとき施主は要望をリスト化して優先順位をつけることが大切です。すべての希望を叶えるためには相応の予算が必要になり、全部を実現するとなると予算オーバーになるケースが多いためです。必ず叶えたいことを実現させることで、満足感の高い住まいを作り上げることができます。
FULLHOUSEのリノベーション打合せの様子はこちらのブログをご覧ください。
設備の確定は早めに行うのがポイント
キッチンや浴室は、一般的なメーカー品でも納品まで1ヶ月かかるので、設備確定は早い方が良いでしょう。
特に最近は、世界情勢による輸入制限、半導体不足、感染症による工場稼働減少などによって、住宅設備の受注停止や納期遅延が起きています。世界的に品薄になっているのは、システムキッチン、トイレ、洗面台、給湯器など、生活をする上で必須となる設備ばかりです。
物件契約を済ませた後は、なるべく早く設備を確定させ、発注しておくことで以後のスケジュールに余裕をもたせることができます。
資金計画はリノベ会社と相談して決める
中古リノベーションの資金計画においては、物件の購入費用とリノベーション工事の両方のローンを同時に契約することになります。
中古リノベーションにおいては、一般的にローンを活用します。すべてを現金で支払うケース以外は、通常、「住宅ローン+リフォームローン」か「一体型ローン」のどちらかを利用することになります。ただし、リフォームローンは金利が高かったり、返済期間が短かったりするなど、借り手に不利な条件がつく場合もあります。
物件費用とリノベーションの工事費用が一体となった「一体型ローン」を利用するほうが、返済の負担を軽減できるのでおすすめです。ローンについては必ずリノベ会社と相談しましょう。その上で、どのような資金計画がベストなのか、アドバイスをもらいながら進めていくことが大切です。
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中古マンション×フルリノベーションの期間
フルリノベーションとは室内を骨組みレベルまで解体してからリノベーションを行うことです。大規模な間取り変更などが伴うリノベーションを指します。
中古マンションを契約してから、フルリノベをして引き渡しまでにかかる期間は、次の通りです。
<中古マンション×フルリノベの期間>
打ち合わせ(2ヶ月)+工事2ヶ月=4ヶ月
おおむね、打ち合わせと工事でトータル4ヶ月程度です。
100平米を超えるような大型物件の場合には工事期間が2.5~3ヶ月となるため、トータルでは4.5ヶ月〜5ヶ月程度を想定しておくと良いでしょう。
注意点としては、マンションの専有部分をリノベーションする場合、事前に管理組合の承認を得る必要がある点です。これは、「共有部分に影響が出る可能性を検討するため」と、「近隣住民へ通達するため」です。
通常、管理組合の理事会は1〜3ヶ月に1回程度の頻度で開催されます。タイミングによっては、承認待ちの期間が長くなる可能性があるので、事前にマンション規約や理事会の開催日を確認しておきましょう。
中古戸建て×フルリノベーションの期間
一方、中古戸建てにかかるフルリノベーションの期間はおおむね次の通りです。
<中古戸建て×フルリノベの期間>
打合せ(2ヶ月)、工事(3~4ヶ月)=5〜6ヶ月
戸建ての場合は、トータルで5〜6ヶ月程度です。
戸建てのフルリノベーションは工事申請などはいらないものの、マンションに比べて工事期間が長くなります。マンションリノベーションが室内の専有部分のみであるのに対して、戸建ては屋根・外壁・断熱工事など工事範囲が多いためです。
また戸建ては、解体してから判明する構造もあるため、場合によっては当初の契約よりも大がかりな工事が必要になる場合があります。さらに、耐震補強工事などが加わるとそれだけ工期が長くなります。
戸建ては、雨や風などの天候の影響を受けやすく、工期が後ろにずれ込むケースも考えられます。新居への引っ越しと子どもの入学や進学が重なるタイミングや、仮住まい先を引き払うタイミングなど、影響範囲についても事前に計算に入れて柔軟に対応できるようにしましょう。
なお、仮住まいの期間が延びる場合には、それだけ余分なコストがかかることになります。資金計画の際にはリノベ会社と相談しながら、資金不足に陥らないように対策を立てておきましょう。
FULLHOUSEの戸建てリノベーションについて、こちらのページでも解説しています。
▶フルハウスの戸建てリノベーション
工事内容ごとの期間
フルリノベではなく部分的なリノベーションの場合には、どの程度の期間を要するのでしょうか。ここでは、よくある部分リノベーションの事例を3つ紹介します。
壁や床などの内装
水回りの移動が必要のない壁や床の内装工事は、比較的短期間で完了します。
壁紙の貼り替えやフローリングの貼り替えにかかる期間は、1〜3日程度です。また、既存のフローリングの上に新しい床材を貼る方法ならば、1〜2日程度と、より短期間で施工可能です。
ただし、部屋数や部屋の広さによっては、もう少し時間がかかるケースもあります。また下地を作り直す場合にも、プラス1日程度余分にかかることがあります。
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キッチン、浴室、トイレ、洗面の設備変更
キッチンの設備のみを入れ換える場合の工期は2〜4日程度です。床材の変更や壁紙の貼り替え、収納棚の作り変えなどを伴う工事の場合には、1週間程度を見ておけば良いでしょう。
浴室の工事期間は、在来浴室(オーダーメイド型の浴室)からユニットバスにする場合は1週間程度、ユニットバスからユニットバスは2〜6日程度、浴室と洗面所をセットでリノベすると3日〜2週間程度かかります。
トイレのリノベーションの期間は、洋式から洋式への設備の入れ換えならば当日中に完了します。和式から洋式への変更は、床の工事なども関わってくるので2日間程度かかります。
▼トイレのリノベーションについて、こちらのコラムで詳細に解説しています。
洗面所のリノベーション工事も1日前後で終わります。床材や壁紙の貼り替えを行う場合はプラス半日程度見ておけば良いでしょう。
一方、水回りの場所を変える必要がある場合には、配管、ガス、電気配線などの工事が伴うので、短期間での施工とはいきません。例えば、キッチンの場所を変えるケースでは2週間〜1ヶ月程度はかかります。また浴室、トイレ、洗面所も、場所を変える場合は、工事の規模によって、数日から数週間かかります。
ただし、建物の構造上、そもそも水回りの位置を変えられないケースもあるので注意が必要です。水回りの配置にこだわりがある人は、物件選びの段階で、リノベ会社のスタッフに相談するようにしましょう。
部屋を分けるために壁をつくる
部屋数を増やすために、間仕切り壁を設ける場合、工事期間は2〜3日程度です。またLDKを広くするなど、既設の壁を取り壊す工事は床材の貼り替え工事なども伴うことから、期間は1週間程度かかります。
壁の増設や撤去に関わらず、部分リノベーションは一部を工事する場合には短期間で作業が完了します。一方で、リノベーションを組み合わせたり、間取りが変わったりすると、工事期間は延びます。前述のとおり、水回りの位置変更を伴う工事は想定より長い期間を要する可能性があります。
実際に弊社で行った「部屋を分けるために壁をつくる」工事について、こちらのブログでご紹介しています。
まとめ
フルリノベの場合の期間は、打ち合わせを含めて、マンションで4ヶ月、戸建てで5〜6ヶ月かかります。さらに、物件探しの期間も含めると、マンションの場合には半年近く、戸建ては半年以上かかります。
リノベーションは新築よりも工事期間が短いと思われがちですが、工事内容によっては同等期間かかる場合もあります。また、リノベーションで工事が延びる原因は、工事規模以外にも、設備の入荷状況やマンションの管理組合の承認、天気、ローン審査など様々です。
新居への引っ越し期限が決まっている場合には、スケジュールに余裕をもって計画を立てるのが重要になります。その上で、物件選びから施工、引き渡しまで、ワンストップでサービスを提供しているリノベーション専門会社と協力しながら進めていくことが大切です。
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